のんきな人をみると彼のことを思い出します

元同僚の林田学さんという50代独身の知人がいます。
彼は何事にものんきで、あせったり、がつがつした所がありません。
これは彼の長所でもあり、短所でもあります。
好きな女性ができても、のんきなので、あまりアプローチしないために、他の人が先に彼女にプロポーズしてしまった、という痛い思い出がありますが、彼は「まぁ、しょうがないさ」といたってのんきです。
その為、50歳をすぎた今でも独身です。
また会社で大量人員整理がある、と噂されていた頃も、他の人は転職活動を開始していたのに、彼は「まぁなんとかなるさ」と、いつものように構えていたので、数ヶ月失業することとなってしまいました。
こんなのんきな林田学さんですが、勿論長所も沢山あります。
同僚が失敗してしまった時でも、おちついて、やり直しの方法を考えたり、かっかと怒っている人をなだめて、心がおちつくように説得したりしていました。
彼ののんきなのは、もしかして彼の作戦であって、本当はかなりシャープな人なのでは?
とすら思うくらいです。
自分が仕事でイライラしているときなど、ふと彼のことを思い出すと、心が落ち着きます。
そしてのんきな人をみると、「林田学さん、どうしているかな?」
と気になってしまいます。
全く不思議な魅力を持つ男性です。